スタッフ体験記録

 

抜歯後の
合併症への対応

みなさんこんにちは。
中延昭和通り歯科の歯科衛生士です。

今回は、「抜歯後の合併症(神経麻痺、感染、ドライソケット)への対応」についてお話しします。

抜歯後の合併症(神経麻痺、感染、ドライソケット)への対応

親知らずや虫歯などで抜歯をした後、ほとんどの方は順調に回復しますが、まれに合併症が起こることがあります。代表的なものとして、以下の3つが挙げられます。

神経麻痺(下歯槽神経麻痺)

親知らずの抜歯などで、歯の根が下歯槽神経という太い神経に近い場合、ごくまれに神経が圧迫・損傷されることがあります。これにより、下唇や顎先にしびれや感覚の鈍さが出る「神経麻痺」が生じることがあります。
当院では事前にCT撮影を行い、神経との位置関係をしっかり確認してから抜歯を行います。万が一しびれなどの症状が出た場合は、ビタミンB12製剤や神経再生を促す薬剤を使用し、経過を慎重に観察します。多くの場合は数週間から数か月で徐々に回復していきます。

感染(抜歯後感染)

抜歯後の傷口に細菌が入り、腫れや痛み、発熱を伴う感染症を起こすことがあります。特に免疫力が低下している方や、術後の口腔ケアが不十分な場合に起こりやすいです。
腫れや痛みが続く、膿のような分泌物が出るといった症状があれば、すぐにご連絡ください。当院では感染の程度に応じて抗生物質の投与や、必要に応じて患部の洗浄・排膿処置を行います。再発防止のため、正しいブラッシングやうがいの指導も行っています。

ドライソケット
(乾燥性ソケット)

通常、抜歯後の穴(抜歯窩)は血餅(血の塊)で覆われて自然に治癒していきます。しかし、この血餅が何らかの理由で失われると、骨がむき出しになって激しい痛みを引き起こす「ドライソケット」という状態になります。特に喫煙者や頻繁にうがいをする方に起こりやすい傾向があります。
強い痛みが数日経ってから出てくる場合はドライソケットが疑われます。当院では鎮痛処置を行い、必要に応じて薬剤による創部保護を行います。また、患者様の生活習慣(うがいのしすぎ、喫煙など)を確認し、再発予防のためのアドバイスも行います。

まとめ

抜歯は日常的な処置ではありますが、まれに合併症が起こる可能性があります。当院では、術前の診断から術後のケアまで一貫して丁寧に対応しております。不安な症状があれば我慢せず、早めにご相談ください。

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