こんにちは! 中延昭和通り歯科の歯科衛生士です。
今回はお子さんの悪習癖についてお話ししていきます。 お子さんが日頃している癖が歯並びや噛み合わせに悪影響を与えていることがあります。
その癖をなるべく早い段階で治すと、歯並びや噛み合わせが悪くなることを防ぐことが出来ます。 歯並び.噛み合わせが悪くなる日常的な癖を7つ紹介します。
- 舌癖(舌で歯を触る)
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 食べ物をよく噛まない
- 爪を噛む
- 歯ぎしり
- 頬杖をつく
無意識に舌で歯を触る、舌で歯を押し出すクセのことを舌癖といいます。
安静時に上下の前歯の間に舌を押し出していたり、食べ物を飲み込む時に舌が前に出るクセ、舌を噛むクセなどもあると、ほんの小さな力でも徐々に歯が謝った方向へ動いていきます。
舌癖があると不正咬合になりやすいので、歯科医院で舌癖を改善するトレーニングによって口周りの筋肉の発達を正常に促して、矯正治療を受けると効果的です。
指しゃぶりは心を落ち着かせるために生後2~3ヵ月頃からほとんどの赤ちゃんに見慣れる習慣です。
4歳以降まで指しゃぶりの習慣が続くと、指を口の中に入れて吸い続けるため、顎骨の成長が阻害されたり、歯に強い力が加わって、歯並びに影響するので要注意です。
テレビを見ているときや安静時にお口がポカンと開いている時は「口呼吸」になっています。
通常、人は鼻から息を吸う「鼻呼吸」をしますが、「口呼吸」が習慣になると、舌の位置が下がって、口を閉じるための筋肉が発達不足になるので要注意。
無意識にお口がポカンと開いている場合は正常な舌の位置になるようにトレーニングをして鼻呼吸に改善するとよいでしょう。
食べ物をよく噛まずに飲み込んでしまうクセ、または片側の歯ばかりで食べ物を噛むクセがあると、顎の発達が遅れたり、顎の左右のバランスが乱れて、歯並びに悪影響を与えることがあります。
あまり柔らかいものばかり食べていると顎骨や歯がしっかりと発達しないため、日頃からしっかりと硬い食べ物を噛み、噛む回数を増やすことも意識するとよいです。
爪を噛むクセは指しゃぶりのクセと同じく、爪を噛んで前に引っ張るという口の動きによって歯がズレてしまい、歯並び悪化の原因となります。
子供によっては爪だけでなく、唇やシーツなどを噛むクセがある場合もあり、不安や精神的なストレスが影響している可能性もありますので、早めに改善することが大切です。
生後8か月~10か月くらいに乳歯が生え始めて、幼児は歯の位置を決めたり、顎の成長のために歯ぎしりをします。
人によっては中学生くらいまで成長のために歯ぎしりが続くことも。
ただし、歯が噛み合わさる力はかなり強く、あまり大きな音で歯ぎしりをする場合は、顎関節に強い負荷がかかることがあるので、歯科医に相談されることをおすすめします。
子供が机に座ると頬杖をつくクセがある場合、どちらか片方の顎骨に大きな負荷がかかり、上下の顎骨のゆがみによる歯並びの悪化や顔の変形に繋がるので注意が必要です。
最近は、マンガを読んだりスマホを寝転びながら頬杖をついて見ている子供も多く見られますので、普段から姿勢を正しておく習慣を付けることも大切です。